世の中には運動や低糖質などのダイエットがあふれていて国や医者、トレーナーが健康のためとそれを推奨してる。それなのに肥満人口は減らない。
また、著者本人も実はその見当違いなダイエットを過去に患者に推奨していた。しかし、著者の患者が摂取カロリーを抑えインスリン治療を受けているにも関わらず一向に痩せないことに端を発した一冊。
著者はトロント大学医学部を卒業したジェイソン ファン医師(Dr. Jason Fung)。執筆当時はクリニックで減量と2型糖尿病の治療を行なっています。
あなたのその運動やダイエット法で痩せましたか?むしろリバウンドしてませんか。
その理由がこの本で見つかるかも。
本書の感想: ダイエッターは読んで欲しい
この本を読んだことで、今までのダイエットに対する見方と考え方がコロっと変わってしまいました。
- 国や栄養士が、栄養は脂質より糖質をとるようにと間違った方法を推奨している。
- 実は血糖値そのものが肥満の根本原因ではない。
- 甘味料やアミノ酸、はたまたストレスが肥満の要因になり得ること。
たまに耳にする内容もありますが、基本的に食べ物への見方が180度変わりました。
特に、血糖値を上げない甘味料が肥満の要因であることや、同じカロリーでも糖質・タンパク・脂質の割合が異なれば体重の増加量が全く違う結果が得られたことなど、なるほどと思う内容でした。
この本を読むと絶対に痩せるという保証はできないですが、ダイエットに悩んでいる人は一読の価値があります。
ただ、参考文献含め400ページ以上もあるので読み切るのは骨がおれますけどね。
気になる点: 実は矛盾点もチラホラ
前半でカロリー制限がむしろ体重増加を招く原因であると言いながら間欠ファスティングを進めているので、結局カロリーを摂らないことが痩せる理由でないか?という疑問点が上がってくるんですよね。
しかし、この著者が言いたいのは、いかにインスリンが分泌される時間を短くするかです。
そのため、ザッと読んだだけだと内容が矛盾してるよ!って感じる読者が多そうですね。
本書の概要
- 肥満が増えた歴史
- 実は摂取カロリーを減らして運動してもやせない
- 肥満家族の子供は何故肥満になるか
- 肥満の要因は、精製された糖質・アミノ酸・ストレス・睡眠不足
- ぶどう糖加糖液糖はを摂ってはいけない
- 肥満の原因はホルモン: インスリン、コルチゾール
- 甘味料は血糖値を上げないがインスリン濃度を上げる
- 痩せるためにはインスリンを分泌させないよう24~36時間食べないこと: 間欠ファスティング
読んだ後のアクション
- 間欠ファスティングを試してみる
- 甘味料とブドウ糖加糖液糖減らす
- 睡眠は十分に取る
最後に
なんで食べ物を制限して運動してるのに全然痩せないの!?と困ってる人には助けになる本ですね。
甘味料なら食べて血糖値が上がらないから大丈夫と思ってたのですが、実はそんな甘い話ではなかった。
無理のない範囲で間欠ファスティングを試してみたいと思います。結果はまたどこかで。