コロナ禍の中で飲食店がつぶれていく中、堀江氏が展開するWAGYUMAFIAや北海道に新しくオープンしたパン屋「小麦の奴隷」を例にしてどうやって生き残るかを考える一冊。
読んだ本を仕事・私生活に役立てたいと考えているけど読む時間がないという人をサポートするために、毎月少しずつ本を紹介するLilaboの書籍レビュー。
今回の本は、キーワードだけ拾えれば良いかなという本。
死なないように稼ぐためのキーワード
メインキーワードは「変化する環境に対応する」「自分の時間を最適化する」「仮説と検証をとことんする」の3つ。
サブキーワードは、「お客のニーズに刺さるものを提供する」「エンタテイメント性」「スピード感のある行動」「コミュニケーション」の4つを挙げておこう。
序章、1章~5章、おわりに、で構成されている、序章から2章までが堀江氏が展開する飲食店がどう世の中の変化やお客のニーズの変化に対応してきたかを紹介している。
3章からおわりにまでは、堀江氏の考えを紹介している。
小麦の奴隷の運営まで
小麦の奴隷では、仮設と検証を実践した例だ。
冷凍生地と生生地とを比較したときに、たいして味に変わりはなかったことを前提として仮説をいくつか考えたらしい。
ターゲットはパン好きな人だ。
- 博報堂による地方創生の一環として地方でおしゃれパン屋を運営し繁盛していたのを見て、「田舎の過疎地でおしゃれパン屋を開けばうまくいくのではないか」というもの。
- 焼きたての美味しいパンが毎日食べたい。
- 焼くのは面倒。
- コンビニパンはさほど美味しくない。
- 焼きたてパンやの独壇場ではないか。
という具合に仮説を立てて動き出したとのこと。
(田舎にパン好きがどれくらいいるのかは調査したのか。なんで大樹町なのかが気になる)
WAGYUMAFIAの例
次は、WAGYUMAFIAでのブランディングの仕方だ。
基本的な戦略は、”ここでしか体験できないもの”を提供している。
高額な商品によるブランディング、食事提供時の掛け声、タレント性のあるスタッフなど、SNSが流行っている今ならシェアしたいというニーズに応えるお店運営をしている。
誰かがシェアしてくれるので広告費もかからない。
堀江氏の考え方
どの書籍でも同じことを言ってる内容だ。
- 自分の時間をやりたいことに使う
- 効率化
- すぐ行動に移す
- 過去も未来も見ずに今を生きる
あとは、人とのつながりを大事にし、心身ともに体調がよくなければ医者に頼れとかいている。
感想
堀江氏のどの本でも考え方は同じで、納得できるところもあれば納得できないところもある。
若干気になったのは、文面にたいするリスクを回避しようとしてるのか、今までのホリエモンらしい誤解を招きそうな文には注釈をつけていた。発行会社によるのかもしれないが、人にやや寄り添うような文章がちらほら見えて取れる。少しくらい人によりそってみるかという堀江氏の変化なのか。