Lilabo

世のデスクワーカーの生活の質をシフトしたい

【本レビュー 】365日#Tシャツ起業家 「食べチョク」で職を豊かにする農家の娘、秋元里奈、初版、KADOKAWA

365日 #Tシャツ起業家 「食べチョク」で食を豊かにする農家の娘

今回のレビュー本は「365日#Tシャツ起業家」

株式会社ビビッドガーデン 代表取締役社長 秋元里奈さんによる一冊です。

家入さんなどの個人投資家がこのベンチャーに投資するなど、最近メディアでも取り上げられている様子。

ビビッドガーデンは一時産業者と消費者をつなぐプラットフォーム「食べチョク」を運営しています。

今回の本は、秋元さんが「食べチョク」を開始するまでに至った自身の考えや行動について書かれています。

オビのコピーは「一次産業の変革に挑む起業家の思考法に迫る」(一部抜粋)

本の概要

  • 幼少期から学生時代の原体験とコンプレックス解消のお話
  • 就職活動からDeNA社員、DeNA退社後にビビッドガーデン設立までの経緯
  • Q&A
  • 食べチョクを利用している生産者さんの声

秋元さんの思いは「農家さんが報われる社会を作りたい」

実家が農家の秋元さんは、子供のころから母に「農家は継がなくていい」と言われ続けた。

社会人になってから実家の畑を見に行くとそこには荒れ果てた畑が広がっていて、子供のころに見た景色は失われていた。

太陽の下、きらきらと輝く色鮮やかな野菜たちがそこには無かった。

これを機に全国の農家さんを訪ね歩くようになった。

ここで驚いたのが、全国の農家を訪ね始めたこと。

実家が畑を止めてしまった、という人は多いのではないだろうか。

30代40代ともなれば両親は60代70代、畑を続けるには体力的にきつくなってくる。

けど、天候や野菜の病気で収入が安定しない農業を子供には継がせたくないという親心。

秋元さんの母親も秋元さんが農家を継ぐ必要はないと考えていたんですが、秋元さんはこの荒れ果てた畑をみて農業を良くしたいと熱望したらしい。

会社に勤めている人であれば、荒れ果てた畑をみて「仕方がないか」と思うところを、秋元さんは子供のころに自慢であった農家という職業に貢献したいと考えて行動をし始めたんですね。

その行動力がすごいです。

ちなみに、なぜ365日Tシャツを着ているかというと、間違って多めに発注したTシャツの有効活用のためらしいです。

食べチョクTシャツを着て街中をあるけば人目にもつくし、コスパのいい宣伝効果とのこと。

過去にはユニクロも農業の直販に参入していた

過去に野菜などの直販に参入しようとしたIT会社は多いらしい。

ざっと調べても全体像が見えなかったけど、どうやら過去にユニクロも参入しようとしていた様子。

まったく知りませんでしたけどね。

timesteps.net

なぜこんなにも「食べチョク」に契約農家が増え、メディアでも取り上げられるのか

これは生産者を応援する秋元さんを応援したいと共感する人が多いからではないでしょうか。

今ほど生産者が直接消費者と繋がれる時代なんて昔は想像できなかったですよね。

だいたいスーパーか八百屋や魚屋でしか買えなかった。

今はもうアプリでもWebでも、ボタンをクリックすれば簡単に購入することができるので、ネットで野菜を直接購入するというハードルがほぼなくなりました。

しかも、食べチョクのwebサイトはキレイに作られていて購入しやすいプラットフォームになっていると感じます。

www.tabechoku.com

それでも、ここまでメディアで食べチョクが取り上げられるのは何故かと考えると、やはりビビッドガーデンが生産者ファーストで運営しているからなんでしょうね。

子供に農業を継がせたくないという農家を一人でも減らしたいと、農業に貢献したいという思いから立ち上げているので、サービスの施策も農家さんファースト。

そこに、自分たちが丹精込めて作った野菜を売りたいという農家さんが集まった結果、売り上げも上がっていった。

本オビの「起業家の思考法」とは

DeNAを退社しビビットガーデンを立ち上げた起業家として、秋元さんの考えかたを見てみる

・負けず嫌い
・成長していくのが楽しい
・第三者にも話を聞いて自分で考える

後、この本の一言というと

「やらない理由は時間がたつほど増えていく」

でしょう。

起業するのに迷っている人がこの本を手に取ると思いますが、ホンマに時間が経てば経つほど口実を積み重ねてしまいます。

この言葉を聞いた秋元さんは、「退職して起業する」という思いが一週間変わらなかったら起業すると考え、思いは変わらなかったので退社しています。

その後、本気度を人に伝えるために2か月後に会社も設立しました。

行動力の鬼ですね。

やりたいことがあるなら、リスクヘッジを考えてどうすれば実現できるかを考えて行動していかないと一生やらないんでしょうね。

あ~耳が痛い。。。

 過去に読んだ本のまとめ

www.labo-of-life.com

www.labo-of-life.com