ことしの7月、関東は全然晴れ間がなかった。
雨と曇りと湿気でじめっとした日本の夏というのか、気分が晴れない一か月だった。
結果、本を読むのもめんどくさくて合計5冊しか読まなかったのでサクッと紹介しとこ。
Veil 1 オレンジの体温・2凪いだノワール、コテリ
横浜ルミネでちょっと前に見つけた本。
デザインとオビのコピーで2人の関係がどんなものなのか気になって仕方なかった。
いちおうネットや電子書籍で探してみたけどうまく情報がを見つけれなかったので結局お買い上げ。
23歳の”彼”と21歳の盲目の”彼女”が出会ってからキャッキャしてる日常を描いた本。
しかし、その2人の掛け合い、服のデザイン、挿絵などが気に入りすぎてヘビロテで読み直してる。
雰囲気的に似てるのを考えると、オノナツメのレストランパラディーゾに近いかも。
ただ、パラディーゾはトーンが低くて落ち着いた雰囲気やけど、Veilは色華やかで明るい雰囲気。
いや、パラディーゾにキャッキャ感はないので違うか。
目が見えないぶんちょっと変わった視点でものを考えている彼女が可愛すぎるので、ぜひ読んでほしい一冊。
ホワイトラビット 、伊坂幸太郎
「えっ!?どうゆうこと?」
って具合に、読んだ後はやられたなぁ感しかなかった。
こんな感覚はオーデュボンの祈り以来で、久しぶりに自分のなかの伊坂ワールドが展開された感があって満足な一冊。
殺し屋シリーズや強盗シリーズ、他にもいろいろあるけど、ここ最近は足取り軽く物語が進んでいく物語ばっかやなぁと思ってたから、久しぶりにこの騙された感が良かった。
コピーに「全てを、疑え!」ってあったから、まったく何も考えずに読み進めてたわけではないのに騙された。
文庫版ばっか買って申し訳ないけど、まだしばらくは伊坂ファンでいられるな。
友だち、シーグリット・ヌーネス
全米図書賞受賞ってどんな賞やねん?と思いつつ、表紙が気に入って買ってしまった。
ホワイトラビットに引き続き「全てを、疑え!」ではないけど、この本も最後に「んっ??」ってなってしまった。
騙されたい月間だったのか。
物語は、それなりに年齢を重ねた女性作家が、恩師であり友人であり愛していた男性が買っていた犬、グレートデン、をひきとり一緒に住みながら、その男性や犬、文学について考えを巡らせて話は進んでいく。
と、途中までそう思って読み進めていんですけどね。
感動やひらめきを得れる一冊ではないけども、文の構造として読んだ経験がなかったので面白かったかも。
けっきょく、”ともだち”は誰やったのか。
にゃんしゃりで心のお片付け。、Jam
片づけに必要なのってHPやなくてMPだとつくづく思う。
結局、”片づけ”って要る要らないを判断することなので、心が疲れていると全然片付けができない。
単に忙しくて片づける時間がないだけですよって言われても、そもそもそんなに忙しいのは何でなん?
自分のキャパわかってる?
普段は片付けができるけど、仕事の忙しさに波があって今だけ忙しいから片付けられないってならわかる。
けど、年がら年中忙しくて部屋がずっと散らかりっぱなしで、最低限の片付けしかできてないなら、仕事の仕方を振り返ったほうがいい。
ただ、心が疲れているならその判断もできない状態かもしれないので、できればちょっと休暇を取ったほうがいいやろね。
モノも仕事もヒトも、いったん離れて落ち着いてから必要かどうかを考えるきっかけにできる一冊でないかな。